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古くからの読者Mさんからのトルコ・リラについての交信 [2017年4月30日号]

*一部抜粋(23)古くからの読者Mさんからのトルコ・リラについての交信(4月24日)

山崎先生
お世話になります。教えて下さい。
トルコ・リラ円をずっとウォッチしてきましたが、29円を割れることなく上昇しています。
賢いリラ円を買う方法は何ですか?
アドバイスをしていただければ、有難いのですが…..
宜しくお願い致します。

【 筆者からの返信 】
トルコは言うまでもなく、ご存知の通り西洋と東洋の架け橋、イスラム教とキリスト教文明の架け橋、冷戦時代は米露の架け橋、最大都市イスタンプールはラスボラス海峡の短い橋を渡れば全く西洋、嘗てはEU加盟を希望しEU側も一部では賛成したが結局は成立しなかったという経緯がります。私ごとに亘って恐縮ですが私は、そのころEU加盟を為せると思って10.25%利子付きのトルコ国債を買って10.25%利子を取って元本が40%増えたという経験があり、それ以来、リラが下がれば買い、また下がれば買い、29円台まで買いました。最近です。こういうものは結局は誰にもわからないのですからチャートの移動平均との乖離を機械的に見るしかありません。私はそうしてきました。(ついでに、チャート付きの週報に切り替えることをお勧めします。経費は二倍ですが、こういう時に便利ですよ)。

御存知の通り、トルコは少なくとも昔は世界を支配した大国です。日本とも日露戦争前から親密の仲でしたことは御存知でしょう。例の串本沖のトルコ軍艦の難船事件での串本漁民の人命救助です。湾岸戦争の時にフセインに撃墜されることを怖れて、どの航空機も飛ばなかったのにトルコ航空だけが100年前の恩返しだと言って飛んでくれて日本人を中東から避難させてくれました。誰でもトルコへ一回でも行けば関心を持ち、関心持った国は投資の対象として(候補の一つとして)考え、好機を見つけようとするものでしょう。

「とにかく安い時に買う」、これしかありません。
「買ってから下がったらまた買う」、これを一貫させるのが一番です。今、途上国で一番出遅れているのは御賢察の通りトルコ・リラです。
今週号の週報にトルコのことを書こうと思っていたが、今、送っておきます。
かの国は一回、大きなデノミをやりました。私はデノミ前のリラの札束(数百万円位に見えるが円換算では2,3千円)を強盗用に持っています。実は空港で使いそこなった分です。

【 図 12 】 長期的にも、トルコ・リラは下げ止まりの水準に証券会社が販売した時期の償還を迎え、需給悪も解消へ

20170430_週報_トルコリラ(月足)