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# 1 – 株式・債券実戦哲学アカデミー

-前半-

【時間】48分
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-後半-

【時間】51分
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– 心得 –

〈株式資産構築の掟 その1〉

儲け易い方法でこそカネは貯まる。そして「バイ・アンド・ホールド」でなければ金融資産は構築されない

〈株式資産構築の掟 その2〉

方針を決め買った株は下がればナンピンする。また下がったらまたナンピンする。とことんナンピンする

〈株式資産構築の掟 その3〉

自律した生活の中にこそ儲けの種は芽生え、金融資産として構築される

〈株式資産構築の掟 その4〉

儲けたら自律して生きる。ケチするのではない。自律的に生きるのだ

 

「業(ごう)」というもの  

完全に出来あがった心得、あるいは行動癖を持って市場の中に入って行く者など、この世にいないということである。心得というものはある程度時間をかけて、様々な失敗や成功から、その蓄積から学ぶものである。本から学ぶものは少ない。本も大いに読まなければいけないが、多くの場合は心得は失敗から学ぶ。成功は毒にさえなる。

このようなものは、もちろん大いに自分の糧(かて)とはなるが、それそのものが心得として身に着くものではない。心得は行動の中から蓄積される。多くは失敗から学ぶ。失敗したときに何を思い、何を後悔したか、これらを克明に記録しておくことを薦めたい。その記録集を後日何度も読み直すのだ。それは貴重な蓄財へのテキストとなる。同じことが本に書いてあっても自分の行動を通した記録と人が書いたものとは100万倍もちがう。
「動中の心得、静中(じょうちゅう)の心得の何層倍も効くものなり」という禅語がある。これである。しかも、記録することによって心が落ち着くという副次効果もある。

 

■人は習慣の集積体である

市場プレーヤーであろうとなかろうと、およそヒトとは習慣の集積体である。

人は、自分が投資市場でやってきたことを、ずっと辿って見れば、その軌跡の中に一つの人間像が浮かび上がるはずである。それが自分なのだ。

従って、投資市場での成果や失敗や運不運は究極には自分の習慣の累積だったということに想いを致すことになろう。

 

■賢者の定義

大変僭越ながら、或る定義からすると投資市場では賢者の末席にいることになる。

その賢者の定義とは、一言で言うとこうである。
「大相場において、大底圏内で買い、大天井圏内で換金し終えて、
次なる大底を待つべく市場と対峙している者」を言う。

 

■逆張りの真意

「値段が下がっていく過程で買うから、値段の逆を張る」という意味だけではない。「人気の逆を行く」のだ。評論家や証券界会社の意見の逆を行くのだ。世の中一般的な常識の逆を行くのだ。だから克己心が要る。弱気になる自分を乗り越える、大げさに言えば自己超越の哲学が要る。

人も弱気になり、我も弱気になったときに発狂したように買えと言うのだ。米相場の口伝にこうある。「野も山も、人も我も弱気なら、たわけになりて米を買うべし」。
この自分を律する哲学がなければ本当の大底圏内を買えない。

 

■投資と勝負事の違い

戦闘の基礎は、目的の単一性である。投資か勝負か、初めから決めてかかるべきだ。  勝負事のつもりでやった場合には、想定通りに行かなかったら直ちに投げる。これが、筆者が「鉄火場の掟」と称するルールの基本である。長期投資で企業価値を買ったときには下がったらナンピンする。そしてまた下がったらナンピンする。このようにしてナンピンしていって資金が尽きるまでナンピンすることをナンピン・スカンピンと言うが、この意気である。

 

■投資には待つべきときがある

「何もしない」は意思を伴ってするなら立派な相場行動だ。ぼんやり暮らして何もしないのではない。確固たる意思の所産として売りも買いもしないで相場を見続けていく。これは確固たる意思の所産であれば、立派な相場行動である。

一足一刀の間境(いっそくいっとうのまざかい)をもって市場と対峙するのだ。市場の真ん中に入ってしまっては駄目だ。真ん中に入ってしまったら撹乱されるだけだ。嵐の真ん中に居る奴ほど風の方向が分からないものだ、と邦訳されている格言がウォール街にある。と言って、遠く離れて見ていても大底圏内を見ることは出来ない。一足一刀の間境をもって市場と対峙して確固たる意思の所産として何もしない。これは、売り・買い・休む、酒田三法の休むという相場行動である。人が儲かっているときに自分は何もしない。これは一つの焦りを感じるであろう。焦るなと言っても人は焦る。「感情」ではなくて「勘定一筋」で行くべきだ。俺はここは休むのだ。酒田三法の一つの休むとい方法をとるのだ、と言い聞かせ、感情ではなく勘定一筋で行くのだ。

 

■「値洗い」の薦め――要するに時価会計だ

賢者は損益や自己評価を帳簿につけて管理しているという行動癖を持つ。愚者はそれをしない。賢者は几帳面に帳票を付ける。

 

■「割り切り」と「腹を決める」の違い  

よく気軽に「割り切れ」と言う。割り切るとは何か。はっきり言えば、これは思考停止状態だ。知性放棄状態だ。安易に割り切ってはいけない。考えに考え、正解があるかないか判らない問題に対して正解を求めようとして格闘し続ける強靭な精神力が必要だ。そういう過程を経て決めたことは割り切るではなくて腹を決めるという。

「割り切る」と「腹を決める」は違う。割り切るというのは思考停止状態で、安易な行動である。逃げである。腹を決めるのは確固たる意思の所産である。腹を決めたら行動する。簡単なことだ。

 

■愚者の狼狽売りこそ絶好のバーゲンセール

賢者にとっては、原理原則を持たない二流、三流投資家の狼狽売りは、好個のバーゲンセールであり、熱狂買いは絶好の利食い好機である。二流、三流が多くいてくれるほど市場は一流投資家にとってはいとも易い狩り場なのである。
愚者が先を争って投げ売りすることが時々ある。このときに、テクニカルな罫線上から見ても、実体価値の分析から見ても明らかに不自然な割安現象が生ずる。これこそ絶好の安値買いの好機である。

 

■意見一致は危険シグナル  

人間は周囲と同じことをやるよう、遺伝子に組み込まれてる。

450万年前に東アフリカの大地溝帯でチンパンジーの変種が人間のルーツとなった。この頃から既に、周囲と同じことをやらなければ生きていけないのだということが遺伝子として組み込まれている。この遺伝子が21世紀になっても作動する。そして全員が同じ方向を向く。

バッファローが同じ方向を見て走る。インディアンがこれを利用して谷底へ落下するように誘導して大量にバッファローを捕るという方法があったそうだ。牛は目が横についているから、隣の動きを見て同じ方向に走る。これを「バッファロー現象」と言ったのだ。

 

■ミクロを見る前にマクロを見る

銘柄をいくら研究しても市場の大局を見誤ったら儲けることは難しい。

別の言い方で言えばミクロで掘り下げる前に、全体のマクロを見ろということだ。マクロを間違えばミクロでいくら研究しても儲からない。マクロは大きな川の流れである。激流に逆らって川上に泳いでも前に進みにくい。泳ぎの下手な者でも激流に乗っていればある程度どんどん進む。

 

■「何を言ってるか」ではなく「何を為しているか」 聞くべきものは“What he says”ではなくて“What he does”なのだ。

ただ評論として言うだけの者を「風呂屋の釜」(湯ばっかり=言うばっかり)と言って、野村証券時代にみんなで揶揄した。あれは風呂屋の釜だと言ってバカにした。むしろ評論家とか解説者はそのぐらいの目で見ていてよい。

だが、その意見を一切聞くなというわけではない。その意見もまた市場現象の一つとして聞きおくことでいい。むきになって反対する必要もない。賛成して感動する必要もない。市場現象の一つとして、データの一つとして聞きおく、という態度をとりたい。愚者は評論家や解説者の言うことをそのまま信ずるか、或いは無視する。または、ポジショントークなのか、風呂屋の釜なのかを一切考えずにそのまま真剣に信用する。または無視する。無視するのもまた愚者である。賢者は、評論家稼業であれ解説稼業であれ、人様の語るところは市場現象の一つとして聞きおくがよいであろう。

 

■自分の土俵で相撲とる  

自分が判らないものには投資しない。得意分野で勝負するすることにしている。つまり、バイオ、IT、薬品株には触らない。筆者は薬学の知識がなく、また厚労省がそれを認可するかどうかを読めない。こういうものついての投資はしない。触れない。バイオなどは全く判らない。判らないものについては触れない。兵法書・南斉書の王敬則伝 に言う「三十六策、逃ぐるを以て上策とす」である。

判りやすいものを触れる。鉄鋼、自動車、造船、電気、建設、証券、銀行、商社など、こういうビジネスモデルが判りやすいものにしか投資しない。

また全体の動きに応じて投資する。全体の動きに逆らうような投資はしない。また森の中をかき分けていって、木の中をかき分けてその下の草を見る、その下の苔を見るというような緻密なこともやらない。つまり大雑把である。そして成功している者は、大抵は大雑把である。大局さえ読めばいいのだ。

 

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