トランプは実は異常に聡明で緻密で、気宇壮大な遠謀深慮を図っているのかもしれない [2016年12月25日号]
◆2016年12月25日号の目次
1. 当面の市況
2. 過熱感
3. 日銀の景気判断、「一歩進めた」
4. トランプ政権に警戒の動きがIMF専務理事人事に出たか
5. 「強い米国」の復活を期待し、債券から株式へ資金移動
6. ドル建ての収益を重視する海外勢から見ると、日本株のパフォーマンスは・・・
7. 日銀に対する追加緩和期待はなくなった
8. トランプの政策を列挙すればこうなろう
9. 懸念していたトランプ組閣について
10. トランプ政権の経済目標達成の実現可能性について
11. 17年度の株式市場は政治リスクと経済ファンダメンタル
12. ポピュリズムの行き着く先は?
13. トランプは実は異常に聡明で緻密で、気宇壮大な遠謀深慮を図っている・・・
14. DJ-コラム(2016年12月19日)要約;タイトル『トランプ株・・・
15.Nさんから「東電株について」の御質問
16. ファンドマネージャーの説明責任とGPIFのESGの重視
*一部抜粋 (2)過熱感
200日移動平均線との乖離率は15%となり、今年最高の水準まで上昇した。
騰落レシオは先々週末で181%を示現し、史上最高値38,915円に駆け上がっていくプロセス以降、26年ぶりの記録を生んだ。
騰落レシオは何%ならば過熱という特に決まりはないけれども、まず120%ならば大いに過熱としたものだ。しかし120~140%ぐらいの間が実際には短期勝負では一番妙味があるところではあるが、181%というのは実に珍しい現象でもあり、200日線との乖離率が15%というのも今年最高である。
【 図2 】 東証一部市場 騰落レシオ(25日)
【 図3 】 NYSE 騰落レシオ(25日)