ブラック・スワンは来るか [2017年1月29日号]
◆2017年1月29日号の目次
1. トランプラリーの青春期相場(理想買い、期待先行第二波)
2. 2万ドル超えたがその前で2カ月間も保合ったことが示唆するところ
3. トランプ就任の波乱含みの期待と不安
4. プラスマイナスともに何が起きるか判らない
5. 不確実性の充満—-ブラック・スワンは来るか?
6. 異例ずくめのトランプ就任式
7. 90年代の円高株安を想起する ★「ブラック・スワン」について
8. イデオロギーなきリアリスト、理念なき商売人が超大国を主導する危険
9. 保護貿易=米国の孤立、日本には最大の不利
10. 日本企業の業績想定
11. 大統領令について
12. アメリカの金融引き締め
13. 法人減税35%から15%へは不透明
14. 「ストップ安を買って旨く行った」という..........
15. 黒田総裁の金融舵取りにおける古くからの読者Nさんとの交信
16. 前掲Nさんとの追伸(1月28日)
17. 「ブラジル国債について」のご質問(1月28日)
*一部抜粋 (17)「ブラジル国債について」のご質問(1月28日)
便宜上、下線を筆者付す。
こんにちはTです。
先生のメルマガ、動画は、非常に勉強になり、また、その他の話しも、楽しく拝見させて頂いております。
さて先生もお持ちのブラジル国債ですが、調べたところ、まだ、10パーセントほどの利回りがあるみたいで検討しているのですが、今年は、トランプ相場で、市場が荒れそうな感じがしますし
(山崎:いわゆる「ブラック・スワン」が来ると私は五分五分以上の確率で用心しています。だからこそ安く買えるのでしょう、)
レアルもかなり回復しているので、
(山崎:安値から見ると急騰しています。が、ブラジルの株式市場が高いということは経済の先見指標として考えれば、かの国は「無いものがない」という巨大な資源国ですから私は政情不安の最中に安い時に買いました。私がリオのカーニバルに行ってみたとき、レアルは1回目は55円くらい、2回目に行ったときのレアルは45円でした。それに比べれば今は安いです)。
今から、「買い」は遅いでしょうか?
(山崎:買うなら政情不安の時にこそ買うべきでしたが、今からでも長く持つ気なら利回りが合えば良いのではないでしょうか)
【 図 9 】 ブラジル・レアルの推移
【 図 10 】 15年末から16年初めの「ブラジル総悲観」を記憶し、「知恵」に転化する