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月刊誌「日経マネー」、「50歳からの金融資産増殖法、リタイアからの増殖法」の取材  [2016年11月27日号]

◆2016年11月27日号の目次
 1. 当面の市況
 2. 「2月と6月のWボトムを“大底”と想定して“大相場がやってきた・・・
 3. 24日、NY史上最高値を示現 
 4. 目先の米の懸念材料 
 5. 「トランプ相場」の経済的側面
 6. 「トランプ相場」、これを紙芝居的に要約すればこうなる
 7. 1980年代レーガノミクスとトランプノミクスの類似点
 8. 「2%目標」に追い風
 9. 選挙中の演説は「公約」でなく「事業家のセールストーク」で・・・
10. 23日、アベノミクス相場の始動・中断・終盤と今回の所謂・・・
11.トランプリスク・その1-組閣
12.トランプの選挙中の言は「公約」かまたはビジネスマンの・・・
13.公約か現実路線か
14.NY市場はトランプ政権のマイナスシナリオには目をつむって・・・
15.悲観シナリオ;「トランプ政策で行けば目先1年は良いが・・・
16.「トランプのアメリカ」は世界の落伍者になる恐れはあるか
17.月刊誌「日経マネー」3回目の取材(「50歳からの金融資産・・・
18.Hさんとの「ドルベースの日経平均と海外投資家の売却による・・・

(17)月刊誌「日経マネー」3回目の取材(「50歳からの金融資産増殖法、リタイアからの増殖法」の取材) *一部抜粋

今50歳の人はバブルの頂上(1989年12月株価は史上最高値38,915円)に社会人になった人だ。この人たちは社会人になってからは、ほとんどデフレと下げ相場しか知らない。筆者も1961年7月に史上最高値を付けた3カ月前に入社し、7年間はその株価を抜くことはなかった。つまり下げ相場で7年間育った。

取材の本題の「定年から始める金融資産づくり」は、「定年からでは遅すぎる」と筆者は語った。「50歳から始めよ、50歳から最低単位で良いから株を買え、最低単位で良いから外貨を買え、そして帳票をつけて疑似体験を積め、退職金の大半を金融資産に投じたと仮定して疑似体験を積め、それを丹念に帳票につけてプラスマイナスを計算し続けよ」、と述べた。

 

市場は過去を記憶して動く生き物である。これは本稿で何度も述べるようにルーレットやダイスと違う点である。従って投資家は過去を記憶している者にかなわない。とすれば、先に生まれた者にかなわないことになる。それに対抗するためには50歳から疑似体験を積んでおくことだ。リタイアからでは遅すぎる。筆者の友人に第一市場の社長をリタイアして、バブルの最盛期にリタイアしてほとんど全てを株式投資にして、それが5分の1になってしまった人がいた。人は自分が投資市場でやってきたことを振り返ってみれば、そこに一つの人間像が現れる、それが自分なのだ、と書いた筆者の著書のその部分に棒線を引いて「俺は山崎さんにガツンと頭を殴られた気がした」と苦笑していた。 

リタイアからでは遅すぎるのだ。住宅ローンを支払った後、正味1億円ぐらいの金融資産は必要であろう。株価が2倍または2倍半になることは数年に一度ずつある。この37年間で2倍または2倍半になることは6回あった。2倍を2回繰り返せば4倍である。

1000万円で始めた人は必ず4000万円になる。これは平均株価を言っている。特別に当てるのではない。トヨタ、日立、野村證券、三菱東京UFJ銀行等々、何を買っても2倍か3倍か4倍にはなる。2倍で良いとしよう。これを2回繰り返せば4倍である。37年間で6回あった。平均株価で最低限度2倍になるのだから、2倍にするのは易しい。1000万円から始めた人が6回繰り返せば6億4000万円になる。平均的に誰でも必然的にそうなる。100万円から始めた人は6400万円になる。

例えば98年に光通信を200万円で買っておけば、2年後に2億4000万円になったし、ソフトバンクを200万円で買っておけば2年後には約2億円になった。この事実は拙著や本稿で何度も述べたけれども、こういうことを当てにしてはいけないし、夢想するだによくない。平均2倍で良いのだ。そして、これは誰でも出来るのだ。筆者が2倍または2倍半と言うのは平均株価でそうなることを言っているのだ。早い話が、ETF(日経平均そのものを変える)を買っておけば良いのだ。2倍または2倍半に必ずなることが数年に一度ずつあるのだ。そしてまた半値になる。そのために2倍になったら売る。

 

何のために金融資産を必要とするのか。筆者が言うのは「自由」のためだ。

自由とは何か。ひらたく言えば、「やりたいことがやれて、やりたくないことをやらないでいられる力」である。これは金融資産を持つことによってある程度までは実現可能である。全てが金で解決されるとは言わないし思ってもいないが、相当の部分が金融資産で解決されることは事実である。これをはっきり明言したのは文豪永井荷風であった。文人としては驚くほどの金融資産を持っていた。そしてこれは「自由のために必要だったのだ」と書いてあった。またケインズの果敢な投機活動は「彼の自由のための戦いだったのだ」とハロッドの伝記「ケインズ伝」(東洋経済出版社刊)で述べている(既述)。

 

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