トランプリスクは新たな局面に入った [2017年2月5日号]
*一部抜粋(18-2)「破綻の噂まであったドイツ銀行を買って利益を出した」というKさんとの交信(2月4日)
通例通り原文のまま掲載、下線は筆者付す。
山崎先生
Kです。お世話になっております。
日曜日の週報は毎週楽しみにしております。
売り切ってからお礼のご連絡を差し上げようと考えておりました
(山崎;「御礼のご連絡」は嬉しく受け取りますが、本来は私に「お礼」を言うべきものでなく御貴殿がご自分の行動を惹起したご自分の知性に対して御礼を言うべきものでしょう)ので、ご連絡が遅くなりました。
つい先日、ドイツ銀行の株価が20ドルを越えた際に、60%は売却いたしました。
(山崎;流石です。破綻の噂まであったドイツ銀行を買う時点で既にご貴殿の勝ちです。私もドイツ銀行の社債を買っていましたが、少し早めに利食いしました。バフェット氏が「街に血が流れているときに買え」とはこれでしょうね)。
それなりに満足感が得られ、ダウが2万ドルの節目、ドイツ銀行株価が2016年3月頃の前回高値に近づいた為です。
一方、残した40%はテクニカル的には綺麗な右肩上がりとなっており、トランプ政策において、金融業は規制緩和対象である為、もう少々見極めたいと考えております。
最近は先生の週報にある『ルンルンのル』について考えております。
(山崎;「ルンルン気分になった時が危ない。ルンルン気分の「ル」で売るべし、というのが私の言い分でした。御貴殿はその1枚も2枚もウワテです。脱帽します」。
ドイツ銀行については満足感という点では、ルンルンの『ル』は通り過ぎ、『ルンル』まで達しております。
欲張りゆえに、最後の『ン』を取りに行こうとしております。
(山崎;私は全部を、もっと下で利食いしました。ドイツ銀行債もです。御貴殿は私よりも、ずぅっとウワテです)。
欲張り過ぎかと思いつつも、自身の考える場となっております。先生の週報と自身の行動を照らし合わせると、新たな学びがあります。
ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
(山崎;不快に思われるかもしれませんが一言付言します。投資家は失敗から学びます。成功は学びにもなるが、場合によっては毒にさえなります。このことを銘記しましょう。私がたどってきた道です。同じ道をたどる必要はありません)。
【 図 13 】 過去を記憶し、「知恵」に転化する
【 図 14 】 「街に血が流れていた時」の長期の株価水準を確認する