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東京のKさんとの「ブラジル国債で利益を得たこと」についての交信 [2017年3月26日号]

*一部抜粋(12)東京のKさんとの「ブラジル国債で利益を得たこと」についての交信

便宜上、下線を筆者付す。
山崎先生
いつも週報にて貴重な情報・考え方を教えて頂き、有り難うございます。
東京都のKと申します。

さて、本日、昨年2月に買ったブラジル国債を売却致しました。
お陰様で、約1年間で約278万円の投資金額で、約77万円の利益となりました。有り難うございます山崎;「週報」の読者は、その頃、ブラジル国債を買った方が少なくないようです。これは私が薦めた訳ではなく、私ならこうする、と述べただけですから、その利益は御貴殿の判断と行動が生んだものです。私に御礼を言うのは挨拶としてお聞きしておきますが、利益の原因は御自分の中に在りますから、私に対して御礼を言うのは、本当は間違いであってご自分に対して礼を言うべきでしょう)。

買った当時は、ブラジル国内の悪いニュースばかりでしたが先生がおっしゃる「街に血が流れたとき」に買う(山崎;正確にはW.バフェットの言葉をお伝えしたものです。)との考えの基に、不安はありましたが、行動し、結果につながりました。(山崎;不安を超えて行動したから良かったのであって、利益はその代償です。楽しみながら儲けるなんて虫が良すぎます。「楽しく株投資」なんて言うのを信用しない方が賢明です)。

潰れないものを安い時(山崎;その見分け方は、株主構成、1株当たり純資産、売り上げと有利子負債の比、です)。ねじれている時に買う(山崎;ねじれが元に復元する動きに便乗するのだ、これはヘッジファンドの帝王ことジョージ・ソロスの言い分で「可謬性の回帰」という彼の運用哲学です)を今回の成功で身につけることができました。(山崎;せっかくお喜びのところを意地悪を言いますが「成功は毒になることさえもある」ということを銘記してください)。
今後はこの基本姿勢を実践していきます。

これからは波乱がありそうですので、売却した現金はそのままに、次のチャンスをじっくり待ちたいと思っております。(山崎;それが賢いです。現金化したからとて直ちに次の投資をせねばならないというものではありませんからね。「休むも相場」と言いますね。ウリ・カイ・休む・の三法あり、「ぼんやり無為に過ごす」のではなく、「確たる意思を以て次の機会を狙って休む」のは立派な相場行動です)。

【 図 11 】 総悲観の時が買いの好機に、過去の「記憶」を「知恵」に転化する

20170326_週報_ブラジルレアル